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「Shortage of cellular ATP as a cause of diseases and strategies to enhance ATP.」がFrontiers in Pharmacologyに発表されました。

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2019.02.21

当社のTodd Johnson、鎌谷直之がEmory大学神経科のHyder Jinnah教授と共著で執筆した仮説とレビューの論文、「Shortage of cellular ATP as a cause of diseases and strategies to enhance ATP.」がFrontiers in Pharmacologyに発表されました。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphar.2019.00098/full

これまで近代の医学・生物学は物質(分子)、情報(遺伝子)を中心に研究が進みましたが、残されたフロンティアはエネルギー(ATP)と我々は考えています。Nick Laneの「The Vital Question: Why Is Life The Way It Is?」に述べられた、エネルギーフローを重視した生物進化の新しい捉え方が世界で注目を浴びています。当社はミトコンドリア病と同様に高齢者に起きる神経変性疾患は細胞のエネルギー欠乏により起きると考え、ATP増強剤を開発しています。ATP増強剤はミトコンドリア病には効果的でしたが、これらの疾患にも効果的と考えています。脳以外でエネルギーを多く必要とする組織は筋肉と心臓です。アルツハイマー病、パーキンソン病で脳に蓄積するアミロイドβ、タウ、αシヌクレインなどが、高齢者に起きる封入体筋炎では筋肉に蓄積することがこれを示しています。つまりこれらの物質の蓄積は加齢に伴う細胞のエネルギー欠乏によると考えられるのです。従って、ATP増強剤は筋肉、心臓疾患にも効果的と考えています。