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会長メッセージ

Message

スタージェンの目標

スタージェンのミッションは、「ヘルスケアと医療の分野において、統計学、遺伝学と情報学を駆使し、人々の幸福の促進を通じて社会に貢献する」事です。具体的に行う事業は1. 成功モデルに基づいた創薬と育薬事業、2. ヘルスケアICT事業、3. 研究支援事業、を3つの柱とします。そのいずれの事業においても、統計学、遺伝学、情報学、コンピュータ、人工知能技術を駆使します。

重要になってきたヘルスケアと医療分野の情報解析、統計解析

ヘルスケアと医療の分野で個人から得られる客観的データの役割は、ますます大きくなっています。 以前のような、客観的データに基づかない医療行為はしばしば批判されます。個人から得られたデータを洗練された統計学や情報学で十分分析し、その結果に基づいた予防や治療を行う必要があると考えられるようになっているのです。個人データに基づいた医療、即ちEBM (evidence-based medicine)はヘルスケアと医療のすべての分野でスタンダードになりつつあります。

膨大なデータが出現し始めました

コンピュータや計測機械の進歩により莫大な情報(ビッグデータ)が得られるようになっています。ビッグデータを人工知能で解析、活用する技術も進歩してきました。一人の人間の遺伝情報は約30億個の文字で書くことができ、そのうち約100万文字が個人間で大きく異なります。現在、個人の約100万個の文字のデータは日常的に得られ、近い将来約30億個の文字のデータも得られる時代になりつつあります。 また、電子カルテや電子ジャーナル、およびインターネットなどの発達、更にはオミックス研究等により、遺伝以外の情報も大量に得られるようになっています。これらの大量のデータを解析することにより、個人に合った、より良いヘルスケアと医療ができ、より効率的な創薬、育薬ができると考えられています。

スタージェンは遺伝学、統計学、情報学に基づき、創薬、ヘルスケアICT事業、研究支援事業を推進します

近い未来には現在より更にデータの量が増え、その解析が事業の成功を左右するようになります。スタージェンはデータ解析の能力と経験を駆使し、成功モデルに基づいた創薬と育薬事業、ヘルスケアICT事業、研究支援事業を行います。

会長略歴

株式会社スタージェン会長
医療人工知能研究所所長
鎌谷 直之 (かまたに なおゆき)
株式会社スタージェン会長、医療人工知能研究所所長、公益財団法人痛風財団理事長
1973年東京大学医学部を卒業し、東京大学附属病院、日立製作所日立総合病院、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターなどで臨床医、研究者として膠原病、関節リウマチ、痛風、遺伝代謝病などの診療、教育、研究にあたってきました。また、1979年4月から1982年3月まで米国カリフォルニア州スクリプス研究所に研究員として勤務し、抗白血病薬、クラドリビンの開発に至った論文発表、世界最初の癌抑制遺伝子MTAPの発見、MTAP欠損をターゲットにした癌の個別化治療法の開発等を行いました。1998年から2008年まで東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター・センター長を務め、関節リウマチのコホートIORRA研究の指導、ゲノム薬理学に関する臨床研究、新しい高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの臨床開発などを行いました。さらに、1989年4月から1990年3月まで米国ミシガン大学内科客員教授を勤めるなど海外での経験も豊富です。2010年4月から2011年12月まで理化学研究所ゲノム医科学研究センター・センター長を務め、様々な疾患のGWASの解析を行いました。これまでに600以上の論文を発表しています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=kamatani+n+%5Bau%5D